Pちゃんちゃんの小言

日々思うことについて、徒然なるままに綴っていきます。

その場のノリで米軍基地に進入して、テロリストに間違われて拘束された友人の話

Pちゃんです。

 

今回は僕の友人のお話です。

ただし、あくまでも友人から聞いた話なので、多少、話が盛られている可能性があります。あしからず。

 

 

映画サークルに入っていた僕の友人Aは、サークルで上映する映画の撮影のために東京や神奈川県を中心にロケをしていました。

 

ある日、山でロケをすることになりました。

A君はカメラマンとして同行し、他のスタッフと共に山に入りました。

撮影は順調に進んでいき、徐々にスタッフ達のテンションが上がっていきました。

もっと良い映像が取れるかもしれないと考え、山の奥へ行ってみようということになりました。

奥へ進んでいくと、米軍基地の敷地を示す注意書きや基地の境界線を示すフェンスなどが目立つようになってきました。

これらを見て、A君たちは山の一部が米軍基地の敷地になっていることに気付きました。米軍基地の敷地にさえ入らなければ、何の問題もないため、A君たちは気にせずに撮影を続けました。

 

その後も、A君たちは山中で撮影を続けましたが、徐々に米軍基地の境界線を示すフェンスが目立つようになってきました。

 

その時は、逃亡者が山に入って、追手から逃げるというシーンを撮影していました。

「フェンスを乗り越えて逃げる様子を撮影した方が、いい映像が取れる。」という意見が出ました。

フェンスを乗り越えるということは、米軍基地に侵入することを意味します。

これは絶対にやってはいけない行為なんです。

しかし、既に撮影スタッフのテンションがかなり上がっている状態だったらしく、誰も止めるヒトはいませんでした。

「ちょっとだけだから、大丈夫だよ。」と高を括っていました。

 

みんなの意見が一致したので、撮影を再開しました。

A君は逃亡者役の仲間とともに、フェンスをよじ登りました。

カメラを回しながらフェンスの上まで登り、ジャンプしてフェンスの先に着地しました。他のスタッフもA君に続いて、フェンスを越えてきました。

 

フェンスの先=米軍基地内 です。

 

着地した瞬間、大音量のサイレンが鳴り響きました。

A君たちは驚きました。

すぐに元の場所に戻ろうとしましたが、なんと、ほんのわずかな時間しかたっていないのに、どこからともなく銃を持った米兵が現れ、「フリーズ」と言って、すぐに包囲されたそうです。しかも、この時、上空にはヘリコプターが飛んでいたそうです。

米兵、恐るべし。

 

当時はアメリカ同時多発テロ事件が起こった時だったので、米軍基地は相当ピリピリしていたそうです。

A君たちは、テロリストと間違われ、身柄を拘束されましたが、事情を話して解放してもらったそうです。

かなり怒られたそうですが・・・。

 

勿論、映画はお蔵入り。

その後、A君は「テロリスト」というあだ名を付けられました。

 

今回はここまで。

ありがとうございました。