Pちゃんです。
今回は、31歳で大学院を受験した時のことを書きます。
言語聴覚士として急性期病院のリハビリ科に勤務し、5年目を迎えた春頃、嚥下障害の研究をもっと専門的にやろうと思い、大学院への進学を決めました。
4年目に国内誌で論文を書いたので、今度は英語でインパクトファクターのある海外の雑誌に投稿してみたいと欲が出てきました。
進学先は嚥下障害の研究を積極的にしている某大学歯学部の研究室に決めました。
どっぷりと研究に浸かりたいという思いと環境を変えたい気持ちがあり、社会人大学院生ではなく、フルタイムの大学院生を選択することにしました。
入学願書に志望する研究室の教授にサインをもらう必要があり、会いに行きました。
教授はとても良い方で、歯科の研究室にもかかわらず、歯科医ではない僕を快く受け入れて、すぐに受験のOKをもらえました。
相談した結果、修士課程を受験することになりました。
試験は英語と面接。
英語さえ60点以上取ってもられば合格するから、とにかく英語を頑張ってくれと言われました。
大学受験の時に使っていた速読英単語を買って、仕事終わりや休日に勉強して、夏に修士課程の試験を受けました。
しかし意外と英語の試験が難しく、読んでもサッパリ分からない。
これは暗号ですか?と思えるくらい分からない。
途中から泣きそうになりながら、天を仰いでいました。
結果はもちろん、不合格・・・。
その後、教授にお詫びするため、再び会いに行きました。
僕「この度は、すみませんでした。」
教授「もう一回、チャンスあるよ。」
僕「えっ。」
教授「キミ、論文書いてるよね。それを提出して審査に通れば、修士課程をすっ飛ばして、博士課程を受験できるよ。」
僕(の心の声)「・・・早く言ってよ。」
つまり、大学が審査をして、修士課程と同等の研究歴があれば、修士課程を飛ばして博士課程の入学試験を受験出来る制度があることが判明!!
という訳で、資格審査を通過すれば、博士課程を受験出来るということになり、早速、手続きをしました。
簡単な経歴書と論文の別刷を提出し、面接をして、無事に資格審査を通過することができました。
人間万事塞翁が馬とはよく言ったもので、まさに修士課程の試験を落っこちたおかげで、博士課程を受験できるようになるとは・・・。
論文書いておいて良かった・・・。
とは言え、博士課程の試験を合格しないことには、元も子もないので、もう一度、勉強し直すことにしました。
試験はやはり、英語と面接で、英語さえ60点以上取れば、何とかなると。
英語をしっかり勉強する必要性を痛感したので、自宅アパート近くの複数の予備校に相談に行きました。
1件目
僕「すみません。英語を学びたいのですが・・・。」
窓口のヒト「・・・。お子様はおいくつですか?」
僕「独身なんで、子どもはいませんが。英語を教えて欲しくて。」
窓口のヒト「ウチ、中学受験の塾ですけど。」
僕「失礼します。」
2件目
僕「すみません。英語を学びたいのですが・・・。」
窓口のヒト「高校受験の予備校ですよ。講師は大学生ですけどいいですか?」
僕「構いません。」僕(の心の声)「むしろ女子大生だったら、嬉しい。」
窓口のヒト「・・・。少しお待ちください。」
5分後。
窓口のヒト「すみません。講師の学生が怖がっているので、お断りさせて下さい。」
僕(の心の声)「そんな断り方あるかよ・・・。」
という流れで、近くの予備校では無理らしく、隣町にある代々木ゼミナールに相談し、個別指導で対応してもらうことにしました。(確か料金は90分で1万5000円くらい)
代ゼミの講師にマンツーマン指導をしてもらいながら、休日は自習室を使い、英語の勉強に励みました。自習室では18~19歳くらいの予備校生に、31歳のオッサンが紛れているので、とても浮いてましたが、英語力は確実にアップしていきました。
勉強のかいあって、博士課程の試験は無事にパスすることが出来ました。
というか修士課程の試験よりも、簡単だった気がします。
まさか、31歳で予備校に通うことになるとは思いませんでしたが、おかげで試験にパスすることが出来ました。
まさか修士課程を落っこちて、博士課程に受かるとは思っていましたが、やってみるもんですね。当時、僕のようなケースは少なかったようです。
今回はここまで。
ありがとうございました。