Pちゃんです。
今回は、宅地建物取引士(宅健)の試験について書きます。
35歳で大学院を卒業してから、両親が経営する会社に入社することになりました。
その際に、不動産部門を作るかもしれないから、宅健を取れと指令が下り、試験を受けることなりました。
2015年の試験は不合格 2016年の試験で合格しました。
完全な独学で受験したので、これから受験しようと思っているヒトの参考になれば幸いです。
突然、宅健を受けろと言われても、これまで医療の世界で生きてきた僕には、未知の世界だったので、なにから始めればよいのか、とても悩みました。
まずは、イメージだけでも掴もうと思って、漫画を買いました。
「マンガ宅健塾」というマンガ本を買って、読みました。
イメージを掴むのには良かったと思います。
しかし、試験勉強という観点からいうと、サッサとテキストを買って勉強した方が良いと思います。(「マンガ宅健塾」を否定するつもりはありません。あくまでも個人的な意見です。)
漫画と言っても、ワンピースや鬼滅の刃みたいな面白さはないので、意外と読み進まない。その時間を使って過去問でも解いた方が、よっぽど試験対策になると思います。
次にテキストを買いました。
いろいろなテキストがありますが、僕は「らくらく宅健塾」で勉強しました。
同じシリーズの「過去問宅健塾」(3冊)という過去問題集も使いました。
インプットに「らくらく宅健塾」、アウトプットに「過去問宅健塾」というイメージ。
しかし、これでだけでは足りないと思います。
理由はのちほど。
僕は1回目の試験では、上記のテキストで挑みましたが、あえなく不合格。
確か2015年は宅地建物取引主任者→宅地建物取引士に名称変更され、士業の仲間入りを果たしたせいか、難しかった気がします。
合格率・合格点ともに、前年17.5%・32点→15.4%・31点に下がってました。
僕の自己採点は27点。4点足りませんでした。
敗因は、5か月くらいの勉強期間で、1日あたりの勉強時間を確保出来なかったことだと思います。当時は書きかけの論文や学会発表などがあり、試験勉強に費やす時間がありませんでした。
使っていたテキストでは、意外と網羅されていない部分があり、不十分だったと思います。なので、上記のテキストに加えて、同じシリーズの「ズバ予想宅健塾 必修問題編」「ズバ予想宅健塾 直前模試編」を追加購入しました。
勉強法も変えました。
「らくらく宅健塾」3冊の内容を頭に叩きこむために、10回は読みました。
3冊まるごと暗記するまではいきませんが、どこに何が書かれているかくらいは分かる程度くらいにはなりました。
次に「過去問宅健塾」を3回くらい、やりました。
間違えた問題にはチェックを入れて、何度もやりました。
宅健って、意外と試験範囲が広いので、全てを満遍なく勉強するのがきついので、分かっている部分は流しつつ、弱点を徹底的に潰していくイメージで勉強しました。
民法とかの権利関係は難しいですが、結構、役に立ちました。
会社を経営していると、契約とかで揉めることがありますが、民法の知識が役に立つことがありました。役所との協議や交渉事でも、役に立つことがあり、試験勉強だけでなく、実学としても勉強しておいて損はないと思います。
宅健業法は出題数が多いし、比較的やさしいので、重点的に勉強しました。ここは得点源にすべきだと思います。
権利関係・宅健業法・法令上の制限はかなり勉強しました。
税・その他に関しては、あっさりとした感じですね。
2回の試験(2016年)は、合格率は15.4%で前年と変わらず。しかし合格点が35点。
前年よりは簡単だったと思います。自己採点は39点でした。
僕の個人的な感覚としては、
・難易度
決して簡単な試験ではない。
誰でも受験できるので、受験者は毎年20,000人程度もいるマンモス試験です。
つまり、頭のいいヒトや悪いヒト、ヤル気満々のヒト、ヤル気なしのヒトなどの多種
多様なヒトが受験しているのです。
公立の小中学校に環境が似ていると思います。
つまり1クラス30人として、成績が上位4~5番目に入るイメージ。
クラスのトップ5に入るって、意外と難しいですよね。
・必要な勉強時間
1日2時間の勉強を10ヶ月~1年やれば合格できると思います。
3ヶ月~半年で一発合格したヒトもいるみたいですが、そんなヒトは稀です。
時間に余裕のある学生なら可能だと思いますが・・・。
社会人だと意外と1日2時間の勉強時間を確保するのは大変です。
僕は約1年間、飲み会を控えたし、大好きゲーム(PS4)も辞めました。
「人は何かの犠牲なしに何も得ることは出来ない。 何かを得るためには同等の対価が
必要になる。 それが錬金術における等価交換の原則だ」(鋼の錬金術師より)
・持っていると意外と評価が高い
「おっ、すごいねえ」とたまに言われる。
・独学での費用
受験料7,000円×2=14,000円
テキスト代15,876円
試験会場までの交通量費 1,100円×2=2,200円
合計金額 32,076円
大手予備校だと200,000円くらいするので、安く上がりました。
民法など社会人として必要な知識が学べるので、大学生には是非とも取って欲しいと思います。僕も学生時代に取っておけば良かったと思いました。
これから、資格取得を目指している方々、頑張って下さい。