今週のお題「激レア体験」
Pちゃんです。
今回は、僕が新宿でぼったくり被害にあったお話しです。
忘れもしない2014年の夏・・・。
新宿で学会があり、その帰りに5人くらいで歌舞伎町で飲んでいました。
21時前に一次会がお開きになり、2人が帰りました。
残った3人(僕と先輩2人)は、せっかくのなので、お姉ちゃんがいるお店(キャバクラ)に行ってみようということになり、歌舞伎町界隈をウロウロしていると、キャッチ(B boy 風の兄ちゃん)が声をかけてきました。
キャッチ「おにいさん達、いいところ紹介しますよー!!」
僕 「えっ、マジ?」
キャッチ「女の子のドリンク込みで1時間3000円で、おさわりOKです。」
僕 「どうしようかなぁ。」
先輩Aと先輩B「お前に任せるよ。」
冷静に考えて、こんなお店はありません。あるはずないです。
酔ってなければ、スルーです。
しかし、ちょっと酔っていたのと、久しぶりの新宿でテンションが上がっており、
僕「よっしゃー!行ったらんかーい。」
キャッチ「ありがとうございます。それでは、ご案内しまーす。」
キャッチと一緒に歩くこと数分、雑居ビルの2階に案内されました。
お店を見回すと、入口付近のテーブルに10人程度の女の子がひたすらメールをしている様子が見えました。ふつうのキャバクラだったら、別室に女の子を集めて、こんな姿を客に見せることはしないと思うんですけど、まあ、こんなケースもあるだろうと気にせずに案内された席に行きました。
席に着くと、すぐに女性が横に来て、ドリンクをせがんできました。
コミコミで3,000円と言われたので、「OK牧場」とか親父ギャグを飛ばして、乾杯しました。
5~10分間隔で女の子が入れ替わり、そのたびにドリンクをせがまれて、飲ませていました。30分くらいで、5回転はしていたと思います。
このあたりから、僕も「もしかしたらボッタクリ?」と感じましたが、
「そんなことあるかーい。あんなもんドラマか漫画の世界の話だー。」と気にせずに飲んでました。
右のテーブルを見ると、何やら会計で揉めている様子が見えましたが、「財布でも忘れたのか?」と気にせずに飲んでました。
普通、もうこの時点で、ぼったくりに気付くと思うのですが、
この時の僕は自分にとって都合の良い方にしか解釈をしない状態でした。
入店から50分くらい経過して、左のテーブルを見ると、こちらも会計で揉めている様子でした。
この時に初めて、「あれっ、この店やばいかも?」と思い、とりあえず会計をお願いしました。
だいたいは、テーブルチャージなんですが、レジの前に呼び出されて、
ボーイ「お会計はこちらでお願いします。」
僕と先輩A「いくら?」
ボーイ「こちらです。」
渡された請求書の金額は、なんと・・・220,000円(22万円)!!しかも50分で。
僕(の心の声)「やられたー。これドラマとかで観たことあるやつー。」
先輩A「おかしい、1時間3000円だろ。」
ボーイ「後ろの料金表を見てくださいよ。」
確かに後方に小さな料金表があって、アホみたいな金額が書いてありました。
ボーイ「ウチは料金表通りに請求しているだけです。」
先輩A(ちょっとイキり気味)「おかしーよ。払わね-よ。」
先輩B(泣きそうな顔)「・・・・。」
数分ほどゴネていると、店の奥から、北斗の拳に出てくるケンシロウとラオウみたいな奴らが登場しました。
ケンシロウ「手持ちが無いなら、ATMまで一緒に行きますよ。」
相手は北斗神拳の使い手なので、勝てるわけがありません。
もうこの時点で我々は敗北を認め、先輩Bのカードで支払うことにしました。
先輩B「カードで払うよ。」と言って、ラオウにカードを渡す。
ラオウ「ありがとうございます。24万円になります。」
先輩B「えっ」
ラオウ「ウチはカード払いは2割増しです。」
カード読み取り機「ピッ」
先輩B「ああ・・・。」
僕の人生の中で、後にも先にも、こんなにせつない「ああ・・・。」を聞いたことがありません。
その後、たくさんの女の子に見送られながら、店を出ました。
後日、我々がぼったくられた事が研究室や医局に伝わり、我々は「ぼったくり3兄弟」と命名されました。
その後、キャッチのバイトをしていた青年と仲良くなり、ぼったくり対策を教えてもらいました。
・案内所を通せば安全。
・キャッチにはついていかない。
・スーツを着ていないキャッチは特に危険。
・スーツを着て、インカムを付けている黒服は安全。
というアドバイスを頂きました。
ちなみに、カードで支払った先輩Bは、ぼったくりにあったことを正直に妻に報告し、こっぴどく𠮟られ、お小遣いをかなり減らされたそうです。
皆様、お気を付けください。