Pちゃんちゃんの小言

日々思うことについて、徒然なるままに綴っていきます。

言語聴覚士として、学んでおくと役に立つこと

Pちゃんです。

 

今回は、言語聴覚士(ST)ネタに戻ります。

 

これまでもSTとして学んでおくと良い分野などについて、チラッと書きました。

最近、STネタのアクセスが増えているので、改めて、まとめてみたいと思います。

 

既に当ブログで書いてますが、僕は今、STではなくケアマネジャーとしての活動がメインなので、多少、情報が古い可能性があります。あしからず。

 

まずSTになって、苦労したのが、患者の全身管理についてです。

具体的にいうと、血圧管理やらMRIの見方、血液検査の見方などです。

これらをみてリハビリテーションを進めていくのか、まだ立ち止まっておくのかなど判断が求められ、結構、苦労しました。(勿論、主治医等と話し合うのですが、逆に意見を求められることが多かったです)

MRIの見方なんで学生時代には教えてもらえなかったので・・・。

(多分、教えられるヒトがいなかったんでしょうね)

 

あとは心電図も苦手でしたねえ。

意外と肺の聴診とか触診も大事でしたね。

とくに肺の評価に関して、怖い理学療法士(PT)の先輩から「誤嚥性肺炎の患者なのに、なんで肺のことわかんねえんだよ。ちゃんと評価しろよー」とかキレられて・・・。

 

要するにフィジカルアセスメントの勉強をしておくと良いですよということです。

 

ここで役に立ったのは、日本離床研究会のセミナーでした。書籍も役に立ちましたよ。

定期的に脳卒中セミナーとか、肺の評価(触診や聴診)・心電図のセミナーとかやってたので、積極的に参加しました。実技を含めた内容なので、実践しやすいものでした。

難しい言葉はないし、分かりやすさを売りにしているので、僕はとても楽しかったです。PTや作業療法士(OT)が多く参加してますけど、STが参加しても全く問題ありませんよ。

STって、フィジカルアセスメントが出来ないヒトが多いので、学んでおくとカッコイイって思われますよ(笑)

 

嚥下造影検査(VF)に関しても、僕は手探り状態で始めたので、最初は誤嚥のチェックぐらいしかしてませんでした。大学院で本格的に勉強しましたが、プロセスモデルは勉強しておくと良いと思います。

プロセスモデルの詳細は偉い先生方が講演とかで説明しているので、割愛させて頂きます。今は医歯薬出版から本が出ているので、これで勉強できると思います。

僕はPalmerが書いた原著も読みました。(なんと90年代の論文)

 

嚥下に関しては、日本摂食嚥下リハ学会認定士の資格を取っておくことをオススメします。試験は簡単だし、たしか動画で講義を聞く必要があったと思いますが、これが意外とためになるんです。

 

構音障害に関しては、標準ディサースリア検査をよくやってました。

構音障害の評価やリハビリって、結構、感覚的にやっているヒトが多い気がします。

構音障害を定性的、定量的に評価できるものって、これしかないと僕は思ってます。

日本ディサースリア臨床研究会で、講習会やってます。リハビリについての講習会もあり、僕も参加したことがあります。

 

高次脳機能障害に関しては、今はわかりませんが、昔、高次脳機能障害学会で夏に集中セミナーをやってたので、それに参加しました。

内容はちょっとマニアックな感じ、少し難しい印象がありました。ベーシックなことも話してくれるので、それになりに役に立ちます。

失語症に関しては、小嶋知幸先生の本が分かりやすくて、よく読んでました。

認知心理学がベースになって、臨床にも活かしやすいと思います。

小嶋先生とは何度かお会いして、いろいろとお話ししたことがありますが、とっても良いヒトでしたよ。

 

以上、ザックリですが、僕の個人的な経験から、学んでおくと役に立つことを書いてみました。学生の方、若手のSTの方々の参考になれば幸いです

ありがとうございました。