Pちゃんです。
最近、僕に起こっている、厄介な事があります。
それは、物盗られ妄想。
物盗られ妄想とは、認知症の高齢者に認められる被害妄想です。実際には盗られたり、奪われた訳ではないのに、 当人が、そう信じきってしまっている症状です。身内や世話をしてくれるヒトを犯人扱いするケースが多いです。
説明しても理解・納得されることはまずありません。大声出したり、暴れたりする場合もあります。
高齢になって認知症になると、このような症状が出ることは知ってましたが、まさか自分の身に降りかかるとは思ってもみませんでした。
僕はケアマネジャーだけではなく、高齢者向け住宅の管理者もしています。
高齢者向け住宅の入居者とは毎日のように顔を合わせ、いろいろな相談に対応しなければならないので、自然と距離感は近くなります。入居者の中には、僕を息子や孫のように可愛いがってくれるヒトもいます。
そんな入居者の中のひとりが、最近、認知症のために、物盗られ妄想を発症してしまいました。
もともと機嫌が悪いといちゃもんを付けてくるヒトだったし、高齢者向け住宅に来る前から近隣トラブルを起こしていたヒトだったので、最初は気にしていませんでした。
最初は月1回程度の物盗られ妄想で、お話を聞いているうちに機嫌が良くなって、居室に戻るパターンでした。
その後、月1回→週1回→ほぼ毎日 というペースとなり、それとともに大声を出すことも多くなっていきました。
主治医にもちょこちょこ相談しましたが、「認知症だから。上手く対応してよ。世話してくれるヒトをターゲットにしちゃうんだよねー。」と、根本的な解決にはならず。
物盗られ妄想の内容は非現実的なんですが、改めて思い出してみると、ホントに可笑しい。
具体的には、
①レシートを盗まれた。
そんなもの盗んだって、何の意味もないんですけどね(笑)
②チラシを盗まれた。
いらねーし。
③お金を盗まれた
盗まれた金額が日によって違う。
1万5000円→8万3000円→20万円 徐々に上がっていく
④土地を売られた。
どうやって他人の土地を売ればいいんだろう。。。
⑤レイプされそうになった。
そんな性癖ねーし。
⑥警察に通報する。
駆けつけた警察官が困ってました(笑)
⑦占い師登場!!
「警察に通報しても意味がないから占い師に相談した。占い師に聞いたらお前の名前を言っていたぞ。」さすがに絶句しました(笑)
⑧罵声の嵐&暴行
もう勘弁してくれー(笑)
さすがに症状がひどいので、行政(警察も含む)や精神病院に相談したんですけど、返事はどこも同じです。
「明らかな自傷他害がなければ、対応できません。それまではなんとかしのいでください。」
要するに、事件性が無ければどうすることもできないそうです。
やれやれだぜ(笑)
なんとか嵐が過ぎるのを待つのみ。
今回はここまで。
ありがとうございました。